Chelsea Flower Show 2007
introduction
チェルシー・フラワー・ショウ 2007
環境意識の多様化 ー 時代を映す花と人の競演
天候に恵まれた本年のチェルシー・フラワーショウ。参加国は毎年増え植物やデザインも多様化に向かっている。また、環境問題への関心がいっそう高まり出展者はさまざまな形で展示に反映し始めた。本年は日本からはスモール・ガーデン部門(デザイン)に3組が出展。
ショウ・ガーデン(ガーデン・デザイン)部門受賞作品の本年の傾向を中心に、会員公開日と合わせてプレスデー(関係者内覧日)の様子なども交えて今年のチェルシーをレポートする。 ここ数年連続参加しているショウ・ガーデンの中にはスタイルや植栽の傾向に類似性がみられる一方、異彩を放つデザイナーらの作品も注目を集めた。20のショウ・ガーデンの中、最優秀賞(Best in Show)を受賞した「600日をブラッドストーンと共に」ガーデンはその個性的な様相から関係者の間でも賛否が分かれる庭であったが、RHSの審査員の公平性と懐の広さをみうける機会になった。一般的に受け入れやすい正統派のデザインの庭を評価するだけでなく、革新的なデザインの庭のチャレンジ精神を評価していると考えられるからだ。チェルシーが単なる見本市や博覧会でなく、真剣勝負の「コンペティション」であることを物語っている。
2007/07/20
昨年、日本人観覧者に人気のあった「裸足で歩こう」ガーデンをデザインしたエブレー女史の今年の庭は、火星探査の為に600日間を宇宙ステーションで過ごす宇宙飛行士や研究者の心身をサポートする為に考えられた大変機能的な庭になっている。8年あまりに渡って欧州宇宙機関らとリサーチをおこなった結果を反映させ、オリーブなどの食用植物や薬用植物を栽培するエリアと、植物とのかかわりを持ちリラックスするエリアからなっている。
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600 Days with Bradstone
by Sarah Eberle(Gold賞&最優秀賞)
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